不動産コラム

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プロパンガスとは(個別プロパンガス)

本コラムをご覧いただき有難うございます!

今回のコラムは前回の続きとなります。
前回のコラム「都市ガスについて」をまだ見ていらっしゃらない方は是非併せてご覧いただけますと幸いです!

今回のコラムでは「個別プロパンガス」のご説明させて頂きます。

個別プロパンガスとは

プロパンガスは都市ガスとは違い、家庭に液化石油ガスの充てんされたボンベを設置しガスを供給しています。

日本の田舎のエリアではほとんどの家庭がプロパンガスを利用しており、シェア率は全体の4割近くを占めています。

また、都市ガスと供給方法が違うため、全国各地どこでも利用が可能なこともプロパンガスの特徴になります!

 

個別プロパンガスのメリット

1.災害に強い

個別プロパンガスは災害発生時の復旧までのスピードが速いため災害に強いと言えます。

都市ガスは道路内の配管を利用してガスを供給するため、災害発生時には配管に漏れがないかなど慎重に調査を行ってから復旧が行われます。

その一方で、個別プロパンガスは道路さえ利用できる状況であればボンベの配送が可能なので復旧までのスピードが速いです!

災害発生時に電気、ガス、水道は本当に重要になってきますので、都市ガスが使えない間もガスが使えるというのは個別プロパンガスの大きなメリットだと言えます!

2.使用開始までの費用負担が少ない

都市ガスを利用するためには、ガスを敷地内に引込むための工事が必要になります。

そのため、道路を掘り起こす工事費などがかかり、導入までに数十万円かかるケースもあります。

一方個別プロパンガスは各家庭に設置されたボンベから直接ガスを引き込むための配管工事は都市ガスの工事と比較してかなり安価です!

また、設備なども会社によっては無償で貸し付けてくれるケースも多いため、初期費用を抑えたいという方にはオススメです!

個別プロパンガスのデメリット

1.都市ガスと比較して料金が高い

都市ガスの料金が都市ガスと比べて高い大きな原因として、

「ガス料金に配送料金などのコストが上乗せされている」

「事業者ごとに料金を決められる」

の2つが挙げられます。

都市ガスと違い、ボンベの配送コストがかかる個別プロパンガスはその分価格が高くなる傾向にあります。

また、事業者ごとに自由に単価を決められるため、選ぶ業者によっては都市ガスの2倍近いガス料金がかかるケースもあります。

2.設置場所の確保が必須

都市ガスと違い、個別プロパンガスはボンベを設置する場所が必要になります

また、設置場所も

・風通しの良い屋外

・車両等の損傷を受けない場所に設置。損傷のおそれがある場合は、堅固な防護を施す

などと、どこでも良いというわけではないため、希望の場所に設置できない可能性もあります。

個別プロパンガスの料金について

先述の個別プロパンガスのデメリットでお話させて頂いた通り、個別プロパンガスは都市ガスと比較して料金が高いと言われています。

個別プロパンガスが都市ガスより高いと言われる大きな要因は「配送コスト」といわれております。

ただし、それだけではなくプロパンガス事業者と大家の間には昔からエアコンやインターフォンなどの設備費用を入居者のプロパンガス料金に含めて回収するという商慣行があります。

つまり、賃貸物件等では大家がプロパンガス業者からエアコンやインターフォンを無償で提供してもらったうえで、そのお部屋を借りた方のガス料金に上乗せするという実態がありました。

この慣習は2025年に禁止となる法律が施行予定となっております。

賃貸にお住まいの方でガス料金が高いと感じられる方はこのような可能性もありすのでご注意ください!

まとめ

今回は2回に分けて都市ガスと個別プロパンガスについてご説明させて頂きました。

皆さんはどちらの方が良いと感じましたか??

私は以前、住んでいた集合住宅でプロパンガスを使用しておりましたが、冬場は10,000円を超える月もあるほどガス料金が高いと感じたこともあります。

今は都市ガスの物件に住んでいますが、ガス料金は確かに安くなったな(笑)と感じております。

集合住宅だと自分でガスの供給方法は選べないので一つお引っ越しの際にはポイントの一つになってくると思います!

都市ガスにもプロパンガスにもメリット・デメリットがありますので、このコラムが皆様の生活に合わせた選択の一助になればと思います!